06年のアカデミー作品賞
"白すぎるオスカー"で話題を呼んだ15年、その反動?にも揺れた16年を経て、今ここで改めて鑑賞
車文化のLAでのCRASH = 交通事故を題材に、人種だったり価値観の違いに揺れるお話
オムニバスが好きな私からすると、映画の構成はとても楽しめた
日本に生まれ住んでいると、日常で人種の問題に触れる機会が圧倒的に少ないだけに、なぜここまで揉める?と理解できない部分も多々
でも、話が進むにつれて冒頭の"ぶつかり合って何かを実感したいのさ"がわかってくる
人がぶつかり争う間には、「自分とは違う」ということへの恐怖があるのではないか それを無くそうとぶつかり合い、ときにどちらかが滅び、ときに互いを理解し合う
前回見た『メッセージ』も然り、わからないもの同士が理解し合うのに対話は本当に大切なものだと思う
言葉じゃなくとも、互いに心を開き向かい合う姿勢が必要だと感じた
差別意識の高い相棒に、嫌悪感を感じていた若手警官が、黒人旦那を助けるも、その思いが通じてなかったり、結局彼もチンピラ男を撃ってしまったり、あー彼の部分がすごい心に残った
いろんな国でいろんな時代に観られるべき作品だと思った