人種差別が当たり前のように周りにあり、その中で生きる様々な人。
何かあるたびその人のことではなく、人種ごと否定したり、罵声を浴びせたりする。
そんな町で暮らしているから、すぐに相手を疑い、攻撃する。しかもそこに銃社会の怖さも加わってくる。
自分を守るための銃が、相手に抱く疑いを強め、疑心暗鬼に陥り、引き金を引かせてしまう。
何かあればすぐに罵り合いを始める彼らだが、それぞれに抱えるものがあり、それを抱えながらこの街で生き、この街の人々と繋がっていく。それは直接的なことではないかもしれないが、本人たちの気づかないところで人は他人と繋がって生きているのだろう。
人種差別の悲惨さに悲しくなり、分かり合えない、分かりあおうともしない人々に呆れ、それでも誰かと繋がって生きていることを感じる作品。
2018.2.15.38本目