Yukiko

クラッシュのYukikoのレビュー・感想・評価

クラッシュ(2004年製作の映画)
4.3
2019年1月26日
『クラッシュ』  2004年制作
監督、ポール・ハギス。

クリスマス間近のロサンゼルス。
1、黒人のアンソニーとピーターは白人夫婦の車を強奪する。
その後、キャメロンの車を強奪しようとして、反撃される。
2、その白人夫婦は夫が地方検事、妻はこの事件以来差別意識が
強くなる。
妻は階段から転げ落ち、メイド(ヒスパニック系)に助けられる。
3、ピーターの兄グラハムはロサンゼルス市警察の刑事、同僚の
ヒスパニック系の女性と交際している。
忙しい中、母を見舞っている。
4、ライアンは白人巡査。黒人を差別する。
が、仕事となると責任感が強い。
年老いた父の介護も行う。
5、そのライアンの同僚のトムは、ライアンの差別意識を嫌がり、
ライアンと一緒の仕事を解消したいと望む。
ある日、ピーターを車に乗せる。
6、キャメロンは黒人のテレビディレクター。
目の前で妻が、白人の警官ライアンにセクハラ行為を受けている
のに、何もしなかった。
その妻は、セクハラ行為を受けてから、夫に対して不信感を
もつが、一人で車に乗っていて事故に遭う。
7、ダニエルはメキシコ系の錠前屋。
仕事熱心な家庭的な夫。一人娘が銃に撃たれる。
8、ファハドはペルシャ系なのにアラブ人と勘違いされる。
娘と小売店を営む。
ダニエルに逆恨みをし発砲するが、誤って娘を撃つ。


白人に対して、いろいろな人種がいます!
ラストにはアジア系の移民団まで登場。
そんなロサンゼルスの人種のるつぼの街で暮らす様々な人の
生活を垣間見せる映画。

一見すると、差別意識の塊か?人として問題がある…
と思われるような人が、いざとなるとやさしい面も持ち合わせ、
人助けしたり、勇気のある人だったり、信仰心のある人だったり、
意外と家族思いだったり、人種なんて関係なく行動したり。

人間の見た目や、一面だけで人を評価するな!ってことですね。

人種のるつぼの先っちょに車と銃があり、これを介して事件が
おきたり、トラブったり。

第78回アカデミー賞最優秀作品賞受賞。
Yukiko

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