「クラッシュ」に投稿された感想・評価

人を見た目だけでああだこうだ口悪く言う友人がいて、なぜそんなことを言うのかと聞いたら「自分は昔、そういう子に嫌な思いをさせられたから」と言ったのを思い出す。
人種差別の裏には、自分が受けてきたコンプレックスがあったりする。
それとこれは別だと思うかもしれないけど、人間は結局、自分を守るために差別をしてしまう弱い存在なんだよなぁ。
いつの間にか自分が加害者として、相手に嫌な思いをさせたと気付いた時、やっとそこで、その幼稚さにものすごく後悔するのであって、結局人間そんなもん。
中盤の車のシーンは圧巻。なんでもっと話題にならなかったのかしら。
一つの交通事故を起点に、人々の衝突を描いた群像劇。

差別や偏見ってそう簡単になくなるもんじゃないんだな、という現実を突きつけられたような映画でした。
透明マントのような話は自分の子どもが出来たらしてあげたい( ¨̮ )
群像劇において「話を無理くり収めようとしない」というのは実は結構難しい気がする。
が、この映画の脚本は、一人一人の人生という線が、長さで言えばほんの一瞬交わった瞬間を描いているのであって、その後どうなったか分からない人もいれば、ハッピーエンド(自分の中の何かを少し変えられた、もしくは変えられたと錯覚した人)で幕を降ろした人もいる。でも、それでいいのだと思う。無理にその後の時間を描く必要はない。

人種差別に関する映画だと言えば、日本人である私たちはどこか他人事のように受け止めてしまいがちだが、本当にそうだろうか? 完全に偏見ではあるが、初対面の人と会話したとして、完全に日本人であるのにその外見から判断され「君はフランス人みたいな顔をしているね」と言われるのと、「君は中国人みたいな顔をしているね」と言われるのでは、受け取り方が全く違うのではないか?方や顔を輝かせ、方や微妙な反応をするか顔を曇らせるかのどちらかではないだろうか?
「人種差別的だ」と言われるかもしれないが、事実私を含め、そういう反応が出てしまう可能性を私は捨てきれない。これは、実際に海外での暮らしを経験して感じたことでもある。私たち日本人は充分差別的だ。むしろ、表面に出さない分もっと酷いかも知れない。

映画の舞台はロスアンゼルスだが、差別と人間模様をテーマにしているという意味で、この世界はどこにでもある。テロや移民問題が騒がれる今だからこそ、一度観てみるべきかもしれない。
ただし、気をつけなければならないのは、これはドキュメンタリーではない、ということ。クラッシュを観て、「差別問題」を考えるのか、「個人の内面の無意識的な抑圧と自己の再発見」について論じるのか、「本当にアカデミーを獲るほどの映画」かを判断するのか、それは人それぞれだと思うけれど、少なくとも私はこの映画を観て、救いなどは感じなかった。この世界は不自由だし、人間はどうしようもないほど救えない。いじめも人種差別も、怒りも悲しみも絶対に無くならないし、無邪気な子供が1番綺麗で美しく、死ぬ前には色んなものを纏って爛れているんだと、そう感じた。

「やめよう、イジメ。無くそう、差別。」なんてクソみたいなポスターを作る授業を学校でさせて順位をつけるくらいなら、まずはこういう映画らしい映画を観せて、「あぁこういうのは無くならないんだな」と実感させてから、「じゃあ自分はどうするか?」というような、その先の思考を促す教育を提案したい。その向こう側にこそ、この映画の人間ドラマを考える余地があるだろうよ
色々な国の人が共に暮らすことの難しさ、いけないと分かっていても外見で判断してしまう人たち、、、すごく考えさせられる映画だった。
けど、自分勝手な人があまりにも多くてイライラしました。
アメリカ社会のリアルを
秀逸な脚本と共に

このレビューはネタバレを含みます

観たい観たいと思っていてやっと。

はじまりもおわりもcrash。
構成すごかった。
単純に思えるのに、一度観ただけじゃしっくり来ないとこもある。

すんなりって訳じゃなかったけど、時間を忘れて観れた。

♪〜Tomorrow you will find way home
って話の内容と合っててああそうかって妙に納得。

銃社会のアメリカならではのテーマ。
これがアメリカの実情かと、、
国民の肌感を目の当たりにした気分。。

"明日は明日の風が吹く"じゃないけれど、身近な人の大切さに気づいたり、黒人白人のステレオタイプを少しずつ乗り越えていたりと、ハッピーになってる。
刑事さんだけは、ハッピーな結末とはいかないけれど、気づけたことがあったのかな〜って思う。

それで死なれたらどれだけ自分を責めるかとも思うけど、透明マントの話みたいな素敵なstorytellerになりたいな〜とか思ったり。

理不尽が蔓延る社会は救いなのか、否か。
みんなが人種差別をされる側にもする側にもなっていて世界を凝縮したものを見た気分だった。
黒人だけではなくスキンヘッドだからとかいかつい顔をしているから勝手に判断してしまうけど結局食わず嫌いのようなもので、本人のことを知ることが大切。
私も怖いと思ってビクビクしたりすることがあるけど、勝手に決めつけないで本人の内面を見ることを心掛けなければと思った。
誰が見ても考えさせられる映画なので観る機会があれば見たほうがいいです。
上手く出来すぎているところもありましたが、アメリカが抱えている問題を丁寧に浮き彫りにしていると思いました。流血シーンや発砲シーンも最低限でしたが十分に「怖さ」の伝わる映画でした。たしかに、ジャケットはこのシーンではないような。
切ない。けど、最後は柔らかい光のある映画なのかなぁ。
透明マントのようなお話ができる親になりたい。
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