ミラーズ

ダイ・ハード4.0のミラーズのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)
5.0
「前シリーズ三作品とテイストは異なるが見せ場を豊富で飽きない出来」


ダイハード好きな友人に所有DVDをあげる為に再見。実は見た記憶が無い程印象が薄い。

東海岸地区で起こったサイバーテロに巻き込まれたマクレーンとハッカー青年が、テロに立ち向かう。

地元ニューヨークが舞台になるので、マクレーンの警察官としての業務からの巻き込まれになるところは、ダイハード3を踏襲しているが、実の娘との確執や離婚していた事が判明するなど、私生活も運の悪い状況。

今回巻き込まれて相棒になるハッカーのファレルは、若くコンピュータの知識と技能に長けたナードだが機転の利く好青年で頼りになる。

ダイハードシリーズの最大の見せ場であるアクションも今回がもっとも多彩な印象で、銃撃戦と格闘にカーチェイスなどの定番と、なんと戦闘機との戦いと規模が増えている。

気になるところは、近年のインフレ・ノンストップアクションに、その元祖シリーズが載った印象だが、車でヘリを落とす場面や戦闘機との追跡などは、迫力がありメイキングを観ると実物大のセットやダミーを使って実写撮影してから、最終的にCGなどで一部合成や調整したこだわりの映像だが、アトラクション感が強く若干大味になった。
マティアナン監督が戻した「ダイハード3」のアナログ・アクションからは離れている。まあかなり間が空いているのでトレンドが違うのも分かる。

マクレーンの活躍が、過去作と違い以外と印象に残らないのは、あまりに超人的活躍と都合良くコトが動く場面が多いからだと思う。いつの間にヘリの操縦が出来る設定は結構な後出し感がある。しかもメイキングを観るとマクレーンの普通の人感を強調してる印象。

悪役にも若手を起用するのはいいが、今ひとつ役柄も含めインパクトが薄いと思う。
特にマギー・Qはもうちょい活かしても。

総括としては、前シリーズ三作品とテイストは異なるが見せ場を豊富で飽きない出来。

問題は評判の悪いラスト・デイをいつ観るかな。