Yukiko

慕情のYukikoのレビュー・感想・評価

慕情(1955年製作の映画)
4.0
2021年7月9日   NHKBS放送録画、7/8放映
『慕情』    1955年制作
監督、ヘンリー・キング。
他の監督作品に『無頼の群』『キリマンジャロの雪』
『聖処女』がある。

第二次世界大戦後の香港。
ハン・スーイン(ジェニファー・ジョーンズ)の両親は中国人
とイギリス人。スーインはハーフ。
スーインの夫は戦死し、スーインは香港で医者として働く。
ある日のパーティーで、アメリカ人の特派員、マーク・
エリオット(ウィリアム・ホールデン)と知り合う。
マークの積極的な誘いに、スーインは次第になびいていき、
二人は恋に陥る。
しかし、マークは妻帯者で、妻が離婚に同意をしない。
スーインの恋は病院で問題となり、スーインは職場を去る
こととなった。


映画音楽として有名な主題歌「慕情」。
唄うのはフォー・エイセス。
第28回アカデミー賞歌曲賞を受賞している。

この曲をバックに映画を観ると、映画がせつなく、
うっとりするような気持にさせられる。

しかし、映画のストーリーを追っていると、恋愛の為に
仕事の途中抜け出して待ち合わせの丘に行ったり、
職場を休んで旅行したりと、以前は仕事に重きを置いていた
スーインのはずなのに、次第に恋愛が優先されていく。
マークもスーインに抜けだしたり、一緒に旅行するように
言ったり。 この辺、ナンダカナ・・・

仕事は仕事、恋愛は恋愛ときっちりと分け隔てし、職場に
迷惑をかけないようにしろと言う男性がいいと思う。

お二人とも恋愛に夢中になり過ぎ!と、冷めた思いで
観ていたけれど、この音楽がかかると、一挙にその世界に
浸ってしまうという、素晴らしく盛り上がってしまう
メロディー。


ハン・スーイン、本名エリザベス・コンバーの自伝的小説
「Love is a many-splendored thing」を映画化。
Yukiko

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