きよこ

慕情のきよこのレビュー・感想・評価

慕情(1955年製作の映画)
3.8
有名な音楽と印象的な台詞に奏でながら、メロドラマという言葉がぴったり嵌まるほど、二人の恋はみていてとても眩しく愚かで儚かった。

『不貞』と騒がれていた時代なのかもしれない。今の『不倫』とは質が違う。ゲーム感覚でセックスを楽しむのではなくて、素直に愛を語ることや認めることができるからそれだけで幸せ。

好きなシーンは船の上で、彼からの頬への初キス。頑なな彼女の心を溶かしてしまう愛のキス。

悲哀だけど、あの丘には優しい笑顔で『Give me your hand ?』と差し伸べた手をとり、頬にキスをして愛を語る彼が待っているならと想い出に漂いたくなる。


時にはロマンチックに(#^.^#)
きよこ

きよこ