わかめ昆布

白い野獣のわかめ昆布のレビュー・感想・評価

白い野獣(1950年製作の映画)
4.3
成瀬監督の掘り出し物的傑作。

とにかく三浦充子が素晴らしい!清々しいまでの美しいふかしシーンに素手で窓ガラスを割るファンキーな主人公。私は汚れてなんていないんだよ、と何度も唱える姿に狂気を覚える…自分の髪をひっぱりながら苦悶するシーンの迫力もすごい。
またステキな女優に出会ってしまった。

パン助更生施設にて繰り広げられる女の園。髪のひっぱりあいや顔のまげ合いが繰り広げられる女喧嘩はなかなか楽しい。(楽しむな)

キチガイに成り果てた娼婦の恐ろしさが凄まじかった…昨今、梅毒についてはインバウンド需要の増加により再び流行ってるらしいけれど、こんなに恐ろしいとは!この作品を梅毒予防強化DVDとかにしてしっかり教育すべき。

女だらけの世界は色々あるけれど、やっぱり惹かれるし好きだな。
繊細で強くてはかない。溝口好きにはハマりそうな作品。
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