花岡靖子(松雪泰子)は娘と2人、慎ましく生きていました。
そこに突然元亭主 富樫が訪ねて来くるんです。
ようやく手に入れた幸せを潰されそうになった上、娘にまで暴力を振るうその男を靖子は殺してしまう……。
途方に暮れる2人に救いの手を差し伸べたのは隣人 石神(堤真一)。
花岡靖子と娘さんが少し古いアパートに住んでいるところやカメラの写し方が生々しく、リアル感がありました。
原作にはあの雪山のシーンなかったような記憶していますが、あれが入ってることによってよりドラマ性に深みが出来ています。
原作の石神イメージは堤真一ではありませんでしたが、観終わってみると堤真一で大正解でした、
原作そのままではないのく、映画に役者がハマっている感じが良かったです。
ラストの石神と花岡のシーンは何回観ても泣けてきます。
本作は連載時には「容疑者X」というタイトルでした。
映画の単行本化の際に加えられた「献身」が何を意味するのか。
愛のカタチは測れない。人それの愛し方がありますね。
……実に面白い。
天才はそんなことはしない。
極めて単純な、だけど常人には思いつかない、
常人ならば絶対に選ばない方法を選ぶことで、問題を一気に複雑化させる。
(295頁)
さすが東野圭吾の原作ですし、よくぞここまで原作の良さを表現してくれました。
私は原作もTVドラマのガリレオも大好きです◎(小説もDVDも持っています)
シーズン1も2も特別篇も何回も観ています。
純粋な愛情の裏に隠された、悲しい真実。
単なるミステリーを超えた圧巻の小説に、実写版が重なり見事名作映画に完成していただきました◎