オキシジェンデストロイヤー

父親たちの星条旗のオキシジェンデストロイヤーのレビュー・感想・評価

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)
5.0
いつかは見なきゃな…と思いつつも重いんだろうな…となかなか手がつかなかった本作。やはりクリント・イーストウッドらしく一筋縄、綺麗事では済まされない話でとても深い。

ほとんどモノクロのような彩度を落とした映像が、まるで薄れゆく記憶の中に入り込んだような臨場感をもたらしてくれた。

文化の違いで(欧)米人は本音でアピールするみたいな通説があるが、実際はある面においては日本人より本音と建前のようなものがあると感じる。まさにそんなアメリカの裏と表、光と影のようなものを、ただ提示する。その先何を感じどう解釈するかは観客一人一人に委ねられる。そんな語り口だったように感じた。

アメリカは豊かなイメージあるけど、市井の人々は貧しく苦しい。そして愛国心の名のもとに戦争に駆り出される、そんな構図はどこの国も同じなのだろう…

硫黄島も近いうちに続けて観たいとは思っているが、このモヤシメンタルで耐えきれるんだろうか、不安が残るんだな…