ひろゆき

死ぬまでにしたい10のことのひろゆきのレビュー・感想・評価

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)
2.2
銀幕短評(#361)

「死ぬまでにしたい10のこと」
2003年、カナダ、スペイン。1時間 46分。

総合評価 43点。

(わたしの10リストつけましたー。)

またまたイケテない邦題ですが、不治の病できわめて短かい余命を宣告された 23才の二児の母(というか女の子)の生き方をえがく。

結論をいえば、わたしは 彼女の生き方には同調しない。映画のでき栄えも あちこちと少しずつ惜しい。

余命〇〇を告白する生き方と しない生き方と。日本の「バースデーカード」(#205、52点)も同じような あらすじでしたね、母が子を深く思う。「君の膵臓をたべたい」(#236、54点)とか、この手のアイデアはいくらでもある。手アカにまみれている。本作も いい線まで行きましたが、ひとつ頭抜けることができなかった。

ではもし わたしがそういう立場に置かれたら? それはもちろん告白するでしょうね、まわりの全員に。そうして10のリストを作って ビラをまいて有無を言わせず実行する。まあ アイツはもう死ぬんだから仕方がないよな、と思わせる。

しかし、映画の定石では このアプローチは圧倒的に作りにくい。ドラマにしづらい。なので どれもこれもメダカの群れのような映画(告白しない型)になります。

わたしの生き方は、「最高の人生の見つけ方」ジャック・ニコルソン版(告白する型)あれですね。あの映画は最高です。

では わたしならこうリストしましょう。下から上の順に、

* * *

⑩ コーヒー豆を焙煎(ばいせん)する。
焙煎機はドイツ プロバット社の 5kgがいいなあ。生豆輸入商社からすべてのサンプル豆を取り寄せて焼く。ホンジュラスだけで13種類もある。ケニアだと21種類だ、たぶん。

⑨ エスプレッソマシンをあやつる。
マシンはイタリアのサンレモ社の、えーっと機種名忘れちゃったな。ラテアートも かじる。

⑧ 山に登る。
剣岳、谷川岳はまだ登っていないから登る。北アルプスの大キレットも、前回台風で途中であきらめたから挑戦する。いちおう山岳保険に入っておく。死んだら困るから。

⑦ スカイダイビングをする。
オーストラリアのケアンズでやってサイコーだったのであと 5回は飛ぶ。おなじケアンズでいいや。

⑥ ジェットコースターにのる。
富士急ハイランドではとうてい物足りないので、海外のあちこちを転戦する。

⑤ Filmarksのオフ会を催す。
やり方が分からないが、やったひとに訊く。

④ クルマで スイスアルプスを越える。
むかし妻と越えたときはドシャ降りの大雨で何も見えなかったので、天気予報を綿密に調べて、ポルシェの二座オープンカーを借りてぶっ飛ばす。となりは、

③ 手紙を書く。
わたしは手紙を書くのが好きなのです。だれ宛てかを書くのは苦手ですが。

② 仕事をする。
「カンパニー メン」(#354、72点)で偉そうなことを書いたので、仁義をきる。有給休暇は使い切るし欠勤もするが、チョイチョイとは働いて、獅子奮迅の活躍をして みなの瞠目をあつめる。

① 妻以外の女性と倫理的にまずくないギリギリのことをする。
ギリギリはひょっとしてアブナイので、その手前にとどめる。たとえば握手とか。


と、すべて制覇しようとすると、日本人の平均寿命で足りないかもしれませんね、これは。
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