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キッドナップ・ブルースのmingoのレビュー・感想・評価

キッドナップ・ブルース(1982年製作の映画)
3.5
タモリ唯一の主演映画。
貴重であることは勿論なんだけど、映画としてそこまで良い作品と呼べる代物ではない。一番良いのは井上嗣也によるデザインと和田誠のイラストレーションがひかるポスターであろう。

しかし俳優が今まで観た映画史上豪華かもしれない…勿体無さの半端なさ凄いぞ!!?一言で本作を表すと監督「浅井慎平のともだちコレクション」なのである。

冒頭の居酒屋でのカットで淀川長治とおすぎが呑んでるとこなんて短すぎて見逃しかけたし、あれバイクにまたがってんのおまえ所ジョージやないか〜い、なんてこともちらほら。渡辺文雄や小松方正、川谷拓三など往年の俳優は味を出してるし、宮本信子や竹下景子、伊丹十三なんかは台詞もあるにしたって紛れすぎだし、うぉいっここで使う?みたいな。

にしてもロケ地は海、草原、温泉、湖、雪山と素晴らしく、ズームアウトによる写真らしい絵作りがそれぞれのシーンごとに決まっている美しさが心地良い。
女の子「ママも死ぬの?」
タモリ「うん。みんなサヨナラなんだ」
このやりとりはなんとも言えない良さがある。何回か観ると、タモリという人物の安心感によって、あれこれなんだかエモい?なんて錯覚に陥る羽目になるかも?!
ATG作品らしいっちゃらしいが、なんつーかここまでミーハーな映画も珍しい。

ちなみにグラサンを外してるタモさん見れるのは今となっては貴重だし、温泉のシーンでタモさんの〇ン〇ンポロリしてると思うんですがいいんですか!いいともー!
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