いいとものタモリ。
ミュージックステーションのタモリ。
タモリ倶楽部のタモリ。
ブラタモリ。
今夜は最高でも、音楽は世界だでも、ボキャブラでも、世にも奇妙な物語でも見せなかったタモリがここにある。
タモさん主演のロードムービー。
母親に放任されてる少女を連れて自転車で旅に出たタモさん。
行く先々で人々と交流。
時には焚き火を前に。
時には銭湯で。
時にはおでん屋で。
たまにはホテルで宴会してる人たちに紛れ込んだり。
語ることは何でもないこと。ほんとの日常会話。特に特別なことはない。
のんびりなのか、天然なのか。
タモさんらしく。自然体。
人との交流の合間は、旅の風景。
監督が浅井慎平なので、一場面一場面が美しい。どこをとっても被写体になりそう。
美しい風景の中をタモさんと少女が彷徨う。
やがて、少女誘拐で指名手配される。けれど、それでタモさん行動を変えることはない。
旅の途中、海辺でヌード撮影してる一行と出会う。でも動じない。普段通り。
ラスト、何か起こるのか起きないのか。
キャストが豪華。
タモさんと語り合うのは山下洋輔、伊丹十三、内藤陳、吉行和子、川谷拓三。
モブで淀川長治とか所ジョージとか竹下景子とか桃井かおりとか。
撮影されたのはおそらく、いいともが始まる直前じゃないかな。
サングラス外して、アイパッチも無しのタモさん初めて観ました。
特に何にも起こらないけど、不思議と癒される。
そんな作品でした。