わだげんた

キッドナップ・ブルースのわだげんたのレビュー・感想・評価

キッドナップ・ブルース(1982年製作の映画)
3.5
いいとものタモリ。
ミュージックステーションのタモリ。
タモリ倶楽部のタモリ。
ブラタモリ。

今夜は最高でも、音楽は世界だでも、ボキャブラでも、世にも奇妙な物語でも見せなかったタモリがここにある。

タモさん主演のロードムービー。

母親に放任されてる少女を連れて自転車で旅に出たタモさん。

行く先々で人々と交流。
時には焚き火を前に。
時には銭湯で。
時にはおでん屋で。
たまにはホテルで宴会してる人たちに紛れ込んだり。

語ることは何でもないこと。ほんとの日常会話。特に特別なことはない。

のんびりなのか、天然なのか。
タモさんらしく。自然体。

人との交流の合間は、旅の風景。
監督が浅井慎平なので、一場面一場面が美しい。どこをとっても被写体になりそう。

美しい風景の中をタモさんと少女が彷徨う。

やがて、少女誘拐で指名手配される。けれど、それでタモさん行動を変えることはない。

旅の途中、海辺でヌード撮影してる一行と出会う。でも動じない。普段通り。

ラスト、何か起こるのか起きないのか。

キャストが豪華。
タモさんと語り合うのは山下洋輔、伊丹十三、内藤陳、吉行和子、川谷拓三。

モブで淀川長治とか所ジョージとか竹下景子とか桃井かおりとか。

撮影されたのはおそらく、いいともが始まる直前じゃないかな。

サングラス外して、アイパッチも無しのタモさん初めて観ました。

特に何にも起こらないけど、不思議と癒される。

そんな作品でした。
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