ジャコ・ヴァン・ドルマル監督長編2作目。これメイン二人がカンヌで主演男優賞をW受賞してるんだなー。
仕事一筋、家族とうまくいかないサラリーマンのアリーと、ママに会いたくて施設を飛び出したダウン症の青年ジョルジュ、この二人が偶然出会ったことから始まる物語。
ちょっとファンタジー入ってるな。
ありがちなあったかい心の交流物語とは少し違う、悲しい結末なのに温かさあり。あんな結末は端から見たら悲劇だと思うのだけど、映画を見ている側は本人の心情ととりまく環境を把握しているわけで。あれは本人的に望んだことなんだろうと思える。
でもなー。
よくある話にならなかったのは好感だけど、いいのかそれでという思いも消えない。
この映画は感動で泣かせようというより、笑顔にさせよう、よかったんだよこれで、という感じのあのラストの描写。
自分がもしアリーの立場だったら、なんとかポジティブに考えようとするも複雑だと思うわ。
なんだかんだでウルウルしちゃったし心には響いた。