そろそろ夏のバカンスシーズン、数年ぶりに旅行という方も多く話題によく上がりますが、うちの職場では本映画の舞台ギリシャはめちゃ人気。そんなこんなで本作、言わずと知れたジュークボックス・ミュージカルの最高峰。主人公の切ない思いに涙する系のミュージカルももちろんいいんですけど、この映画のように最初から最後まで徹底した能天気なバカンス気分も最高。
コメディ色の強いドタバタな演出に次から次へと押し寄せるABBAの名曲たち。どれも曲が始まった瞬間に「あ、この曲きた！」とウキウキしてしまいます。好きな曲を挙げようとしても頭の中でいろんなメロディが浮かんでまとまらないです。ABBAの曲ってホント色褪せないですね。
ちょうどこのくらいの年代から現在に至るまで怒涛の舞台ミュージカルの映画化の波が押し寄せるわけでありますが、ここ最近のハイレベルな基準を考えると本作は歌唱という面では少し劣るかもしれません。それでもひたすら楽しい雰囲気にのせられて、全く気にならないです。
結婚式を控えた20歳のソフィが母に内緒でこっそりパパ候補3人を呼んじゃって大混乱に... まあストーリーはあってないようなもんかな(笑)。最後の方にガサガサっと動くけど、それ以外はほとんど話が進まん。これはオペラとの違いの一つでよく指摘されますが、ミュージカルでは歌の部分でストーリーが停滞しちゃいます。つまり全然ストーリーが進まないこの作品はそれだけ歌が充実してるってことでしょう！
それにしても地中海の日差しの気持ちよさそうなこと。まあ実際リゾートに行くかどうかはともかく、外が気持ちのよい季節になってきたので明るい日を浴びて過ごしたくなりました。
