たけちゃん

マンマ・ミーア!のたけちゃんのレビュー・感想・評価

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)
4.1
昼間よく寝て、夜は朝まで大爆発!


フィリダ・ロイド監督 2008年制作
主演メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド


「マンマ・ミーア ヒア・ウィー・ゴー」を観て、やっぱりレビューし直したいと思い、再投稿します\(^o^)/
以前、コメントくれた方、ゴメンなさい(>_<)
前は音ネタが無かったからね( ¯−¯ )フッ
新作観て、前作の評価も上がっちゃった(笑)


あ~、やっぱりハッピーエンドはいい\(^o^)/
結ばれる2人は予想と違ったけどね( ˘ ˘ )ウンウン

以前観た時よりも面白かったなぁ。
前は曲に盛り上がっただけでした(・ω<) テヘペロ




さて、まずは以前のレビューにちょっと書き足し。

これはABBAで育った人間にはたまらん映画ですな~。このミュージカルの出自は知らないのですが、ヒットミュージカルの映画化。だけど、歌を全てアバの曲に委ねるとは、思い切ったことをします(笑)

ところどころ、ちょっと無理あるよね~ってところもありますが、それはご愛嬌。とにかく、アバの曲がかかると上がる。僕は全部歌える(笑)


でも、アバの曲を知らない人は楽しさ半減だろうな~。ミュージカルだし……。ストーリーは、ん~だし……(笑)


シングルマザーのドナ(メリル・ストリープ)の娘ソフィ(アマンダ・セイフライド)が結婚することになり、実の父を探すべく当時付き合っていた3人の男性を式に招待したところから起こる騒動。



メリル・ストリープの歌が素晴らしい。
いや、上手くはないんですよ。
でも、すごく心に響くんです。
特に、「スーパートゥルーパー」のシーンは最高でしたね~。あと、やっぱり「ダンシング・クイーン」(๑•̀ •́)و✧
文句無しに盛り上がる\(^o^)/

あと、他の出演者もいいよね~。
ピアース・ブロスナン
コリン・ファース
ステラン・スカルスガルド
なんとすごいメンツ!

そして、メリル・ストリープは痛々しいけど(笑)、アマンダ・セイフライドが可愛かった(^-^)


ストーリーは凡庸にも思えるが、とにかく映画全編に流れるハッピーテイストが素晴らしい映画です\(^o^)/




さあ、ここから新規のレビュー。
もちろん、音ネタ💩ウンチクンです\(^o^)/
映画を観ながら、あるいは、サントラ聴きながらお読みください( •̀ω•́ )و✧


この映画はABBAのビョルンとベニーが製作に関わっていますので、本物のABBAムービーなんですよ。さて、ここで……


【今さら聞けないABBA】

ABBAはスウェーデンが生んだ男女各2名からなる世界的ポップグループです。
元々はビョルンとベニーのデュオでしたが、そこにアグネッタとフリーダ(アンニ)が加わり、1972年にABBAが結成されました。
そのうち、4人はビョルンとアグネッタ、ベニーとフリーダのペアで結婚し、ビョルンとアグネッタが1979年に、ベニーとフリーダが1981年に離婚します。そうなるとグループを維持するのは難しいですよね。
1982年にABBAは活動を休止しました(>_<)


でも、短い活動期間の中で、珠玉の名曲が本当に数多く製作されました。僕はそんなABBAの黄金期をリアルタイムで過ごしたので、本当に幸せでしたね~。


初めて出会ったのは、1976年、中2かなぁ。
最初に買ったシングルが「ダンシング・クイーン」だったと思うんだけど、そこから過去作をあれこれ聴きました。当時はシングル盤が多かったね。

その後アルバム「アライバル」が発売され、そこからですよね。ABBAがいっきに日本でも知られるようになりました( ˘ ˘ )ウンウン


その後についてはみなさんもご存知の通りなので、割愛します。
さあ、映画の楽曲レビューです。




オープニングでBGMとして流れるのは「ギミー・ギミー・ギミー」。1979年に大ヒットしました!「ひとりじゃ寂しい。あなたが欲しい」という歌詞が、この映画のストーリーを暗示していますね。もちろん、あなたとはお父さんのこと!
この曲、元々はシングルリリースでアルバム収録はなく、ベスト盤の「Greatest Hits Vol.2」に収録されていました。今はアルバム「Voulez-Vous」にもボーナストラックとして収録されていますよ。
また、2005年にマドンナの「Hang Up」で使われて、こちらも大ヒット。ABBAブーム再燃のきっかけになりましたよね。


ソフィが友だちとお父さんのことを語る場面で歌う「ハニー・ハニー」は1974年のアルバム「Waterloo」に収録されています。後述しますがアルバム「恋のウォータールー」は、ABBAがスターになるきっかけとなるアルバムですが、まだ、日本では知られる前です。
ドナの昔話、彼のことを思う気持ちを代弁しています。


「マネー・マネー・マネー」は、ドナが子育てとホテル経営の大変さを語る場面で歌われます。これは大ヒットアルバム「アライバル」のB面1曲目でした。
「アライバル」はABBAの最高傑作とも言われていて、もうキラキラのポップスが次々と流れます。
僕はビートルズに音楽、特にロックン・ロールを学んだけど、ABBAにはポップスを学んだと言えるよね。特にこのアルバムはすり減るほど聴きました( •̀ω•́ )و✧


映画のタイトルともなる「マンマ・ミーア」は、「アライバル」の前作「アバ」収録で、1975年の発表です。このアルバムからABBAらしさが全開になるので、おすすめです。「マンマ・ミーア」はオープニングトラックで、サイコーのハッピーソングでした!


落ち込んだドナを慰めるためダイナモスの2人、ロージーとターニャが歌います。「チキチータ」は失恋した友人を慰める歌なので、ぴったりでしたね!
この曲もアルバム「Voulez-Vous」収録です。


そして、来ました「ダンシング・クイーン」。
アバと言えばこの曲ですよね。「人生を楽しんで、踊っていいのよ」という歌詞が、日々の生活に疲れた女性を鼓舞する曲になっていますよね。みんなで踊るシーンがサイコーです。


「アワ・ラスト・サマー」は1980年のアルバム「スーパー・トゥルーパー」に収録されています。このアルバムは「アライバル」に並ぶ名盤と言われていますが、趣は全然違うんです。
このあたりからABBAはメンバーの離婚もあり、切ないナンバーも多くなり、そのため、少し大人なアルバムになりました。なので、10代の僕には求めてたものと違い、ABBAから離れるきっかけにもなっちゃいましたね。
映画ではビル(コリン・ファース)の弾き語りで始まるナイスソングでした。水着のアマンダが……


そのソフィとスカイが歌うのが「レイ・オール・ユア・ラブ・オン・ミー」です。スカイの歌がここで聴けます。この曲も「スーパー・トゥルーパー」収録です。


そして、そのタイトル曲「スーパー・トゥルーパー」です\(^o^)/
アルバムのリードナンバーなんですが、これは当時も最高に好きでした。アルバム聴きながら、こんな曲ばっかりなら……って、愚痴こぼしてた(笑)
映画はダイナモス3人のステージで歌われました(笑)
決して上手くはないんだけど、娘のために頑張る母親たちの姿が胸に染みましたよね!
その後「Gimme! Gimme! Gimme! 」でハリーとビルは揉みくちゃに(笑)


「Voulez-Vous」はアルバムのタイトルナンバーですが、1枚選ぶならこのアルバムかな~ってほど、このアルバムが大好きなんです( ˘ ˘ )ウンウン
「Voulez-Vous」ってフランス語で「あなたは何がしたいの?」って意味ですね。パーティでは男女入り乱れて「したい」が溢れ、大丈夫か?って心配になりました。日本人には馴染まんよね( ¯−¯ )フッ


「S.O.S」は初期の名曲で、「マンマ・ミーア」と同じく1975年のアルバム「ABBA」に収録されています。「S.O.S.」と言えばピンク・レディーかこの曲です( ¯−¯ )フッ
映画では、サム(ピアース・ブロスナン)がドナへの思いを込めて歌いましたね!


「ダズ・ユア・マザー・ノウ」も「スーパー・トゥルーパー」収録のナンバーですが、映画でのこのシーンは笑いますよね。「お母さんは知ってるの?」と男の子の火遊びをいなすターニャ役のクリスティーン・バランスキーが最高でしたよね。
アルバムではB面の1曲目で、ノリノリの1曲。


「スリッピング・スルー・マイ・フィンガー」は、ドナがソフィへの思いを込めて歌いますね。
1981年の「The Visitors」は、ABBAのラストアルバムでもあります。これまでとのABBA決別、グループの終焉を感じさせると共に、より広がりのある深い音楽性を感じるアルバムでもありました。
でも、当時は地味に感じすぎて、アルバムも買わなかったのよね(>_<)。子供でした(。-ω-)


「ザ・ウィナー」は「スーパー・トゥルーパー」収録の曲で、アグネッタ最高の歌唱と言われる名バラード。恋の終を告げるこの歌はドナがサムに当てて歌われます。先ほどのサムの「S.O.S.」への返歌になってます。
メリル・ストリープの歌は上手くないけど、吹き替えることなく、それを演技力でカバーする感じで、とてもいいですね!


「I Do, I Do, I Do, I Do, I Do」の場面はサイコーですね(^-^)。ABBA初期の曲らしいハッピーに溢れています。1975年の「ABBA」に収録された曲で、もちろん、アイドゥは結婚式の誓いの言葉です。

「フェン・オール・イズ・セッド・アンド・ダン」もアルバム「The Visitors」に収録された曲。


「テイク・ア・チャンス・オン・ミー」はロージーの見せ場ですよね。これが次作に続きますね!
曲は「アライバル」の続編1977年の「ジ・アルバム」に収録されていました。このアルバムは壮大な「イーグル」から始まり、単なるポップグループ以上のものを提供しようとする意欲に溢れ、大ヒットアルバムのプレッシャーに負けることなく仕上げられ、とても野心的で素晴らしいアルバムでした。


アマンダ・セイフライド演じるソフィが歌う「アイ・ハブ・ア・ドリーム」は、ようやく自分のやりたいことに気づいたソフィの旅立ちの曲となっていました。
曲は「Voulez-Vous」に収録されています。


そして、エンディングで再び流れる「ダンシング・クイーン」と「恋のウォータールー」はハッピーでサイコーですね。
「恋のウォータールー」はABBAをメジャーに押し上げた曲で、ユーロビジョン・ソング・コンテスト1974での優勝曲です。ナポレオンの「ワーテルローの戦い」を歌詞に用い、ナポレオン同様、恋の争いに敗れてしまったわ。あなたの勝ちよと歌われます。この歌詞、面白いよね。


そして、大団円の「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」。これも「ジ・アルバム」収録です。素晴らしい名曲!

ほんと、映画のエンディングに相応しい。
観終わって幸せでした!