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マンマ・ミーア!のPikKaのレビュー・感想・評価

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)
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母ドナに女手ひとつで育てられ成長したソフィが自身の結婚式に父親を呼びたいという想いを抱く。
会ったことがなく、名前さえ知らない父親。
そこで母の古い日記を手がかりに独断で父親を探し出そうとするものの可能性のある人物は3名も…
ならば…と、3人全員に招待状を送ったことから大きく展開していく世界観。

母娘の絆と、それぞれの恋愛や友情などを、エーゲ海に浮かぶ美しい島を舞台にABBAの楽曲にのせて描いたミュージカル映画。

ブロードウェイなどでヒットした舞台版は日本でも劇団四季が上演していますが、めちゃくちゃ楽しくアツくなる演出のオンパレード!
あれは生の舞台だからこそ…との固定観念があったけれど、今回の映画版は舞台版『マンマ・ミーア!』製作者たちが再集結し、舞台版の雰囲気や熱気はそのままに、さらに映画化だからできることをグッと引き出していて最高に楽しめました。

弾けるような明るい笑顔、くるくる変わる表情、たくましさ…
アマンダ・セイフライドの魅力溢れるソフィの姿は、観ている側にまで幸せに。
『レ・ミゼラブル』のコゼット役でも披露した抜群の歌唱力も圧巻。

ドナ&ザ・ダイナモスのメンバーでもある2人や昔の恋人3人など、母ドナの人生には欠かせない面々も、演じる俳優含めて楽しくて魅力的。

この映画版の出演俳優たちの歌唱指導にもベニー・アンダーソンらABBAメンバーが加わっています。
コリン・ファースやピアース・ブロスナンなど世界的名優でも歌やダンスとなるとまた勝手が違うようで、撮影やレコーディング風景では悪戦苦闘している姿もまたチャーミング。

この公開から10年後。
とある出来事をキッカケに
あの島に再び皆が集まるという続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』も最高!
実際に10年という月日が流れ、
1作目から続投の俳優たちの姿にもさらに積み重ねてきたものが加わり、懐かしい気持ちが溢れます。
懐かしく愛おしい仲間たちとの再会は、劇中の役や展開を超えてまさに俳優や製作陣の想いともシンクロする。
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