マヒロ

E.T. 20周年アニバーサリー特別版のマヒロのレビュー・感想・評価

2.5
確か小学校一年生くらいの時だったと思うけど、僕が生まれて初めて映画館に行って観た映画がこの映画だった。巨大なスクリーンと体験したことのない大音量にビビりつつも、初めて大画面で観る映画に感動しきりだったのは今でも鮮明に覚えている。
当時の印象が強くて何となくストーリーを覚えている気になってたんだけど、今回観返してみたら想像以上にうろ覚えだったことがわかった。そして、想像以上にグッとこなかった…。

突然現れたETに対して、優しく接する子どもとまるで相手にせず危険物のように扱う大人が分かりやすく対比されているんだけど、僕の心がスレてしまったのか、どうも大人側の立場も分からんでもない…という気になってしまう。
ETがピュアで罪のない生き物だってのはもちろん分かるんだけど、自分の立場になってみると、どこのものとも知れない甘栗むいちゃいましたみたいな奇妙な生き物が右も左も分からないような子供達に匿われている…なんて聞かされたら不安でしょうがないよ!
あのやり過ぎのように見える隔離も、未知のバイキンとか持ってる可能性を考えたら当然の対処だろうし。

ただ、逆に考えると本来敵であるはずの大人をあからさまに悪役として描かず、僕みたいな人間に感情移入させる余地を残しておくことで、成長してから観るとまた違った目線で見ることができるような、単なる子供騙しでない映画になっていたのかなぁとも思った。

…って、なんか書けば書くほど夢のない人間になっちゃったって感じの感想だなぁ。最初に観た時は素直に泣いてたはずなんだけど…大人になるとは寂しいことよ。

(2015.246)