さすらいの用心棒

アンブレイカブルのさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
3.8
アメコミに出てくるようなヒーローは存在するのか、という疑問をリアルにとらえた『スプリット』『ミスター・ガラス』に連なるシリーズの第一作。

再見。ナイト・シャマラン監督の前作『シックスセンス』に続きブルース・ウィルスが主演を務める。
ストーリーとしては非常に地味な映画だけど、有無を言わさない映像の静けさと、構図の面白さに釘付けになる。優秀な脚本家であると同時に、映像作家としても独特のセンスを持っている人だと再認識させられる。『シックスセンス』『アンブレイカブル』とどんでん返しオチを付けて、そのあとオチばかり求められる作家になってしまったが、映像に目を向ける人がいないのは何とも不思議。
伏線が丁寧すぎて、かなりわかりやすいオチではあるが、ラストに持ってゆくまでの展開が見せてくれる。ただ、人間を描くのが相変わらずヘタ(笑)