せびたん

アンブレイカブルのせびたんのレビュー・感想・評価

アンブレイカブル(2000年製作の映画)
3.5
私の中のシャマラン最高傑作は「サイン」なのですが、これもいいですね。
定番ものの(王道の?)大ネタを地味な切口でやらせたら右に出るものはいないと思います。それがおもしろいんだから文句ありません。
ラストをまったく忘れてましたので再鑑賞しといてよかったです。私、いつの間にかミスターガラスのことを普通にヒーローのサポート役だと思い込んでました…( ˙-˙ )
バットマンにたいするロビンみたいな位置かと。

序盤から無駄のない表現が続くので一気に引き込まれます。一見どーでもいいような列車内の描写が、主人公の性格と夫婦関係を暗示していたり。また後になって事故のリアルさを強く印象づけることになり、物語の結末につながってたり。この頃のシャマランを擁護してたおれスゲーって思いました。笑

そういや事故の瞬間の描写はしない手法はスプリットの殺害シーンでも使われてましたね。といいますかこれを観ちゃうとスプリットが冗長に感じてしまいました。

後に「サイン」でも繰り返されてましたけど、父権の復活が家族の調和を取り戻すことにつながる構造の物語でした。てことは表面的にはソフトだけど、わりと力強い物語だったんでしょうか。という、なんで疑問形なんだという締め。
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