k

ゴッド・ディーバのkのレビュー・感想・評価

ゴッド・ディーバ(2004年製作の映画)
4.0
サメ映画として視聴しました。またサメを追っていたらスゴイ映画に出会ってしまいました。
大企業が『医療独裁』を敷くニューヨークに、宇宙と繋がる『侵入口』と、宙に浮かぶ巨大な『ピラミッド』が出現。同時に下層階民を狙う連続爆殺事件が発生。さらに同時に下層階でエイリアンと思しき女性が収容される。さらにさらに、反抗分子が刑務所から脱走。さらにさらにさらに、ホルス神の死刑執行まで1週間しかない!……あらすじとトコトン相性が悪い作品であることは間違いありませんね…。
ストーリーは難解なわけではありませんが、背景設定などが説明されることもないので自分で読み取るしかありません。明言はあまりされませんが、完璧な階級社会で、レベル1-3までのどこかに市民は属していて、レベル3市民には人権らしきものはほとんどなく、企業の人体実験のモルモットにされています。痺れる〜。
超重要人物の説明が全くないので、最後まで意味不明な部分がかなりあるのですが、SF好きにはたまらないシーンがたくさんあります。舞台はニューヨークですが、原作者(兼監督・脚本)が東欧出身なためか、ヨーロピアンな感じ。空飛ぶトロリー・カーなんて夢が溢れすぎ。CGは確かに拙いかも知れませんが、逆に雰囲気あって私は好きです。3DCG黎明期のアドベンチャーゲームみたいです。
キャラクターも結構立っていて、ホルス神が可愛い。彼に体を乗っ取られ、レイプをしてしまった主人公にお説教されるホルス神くん可愛いよ。ヒロインは基本青い。乳首も青い。
そして何よりサメ。ダヤクと呼ばれるミュータントがいるのですが、彼らが暗殺者として主人公たちを付け狙います。その姿がなんとサメ。しかもシュモクザメ。2人目はシュモクザメの身体に触手が生えてて、その先に蟹の爪が付いてる夢仕様。彼とのチェイスシーンは興奮しました。
決して万人ウケはしませんが、レトロフューチャーが好きな方なら映像を見ているだけで楽しめる、素晴らしい作品です。
k

k