みんと

Ray/レイのみんとのレビュー・感想・評価

Ray/レイ(2004年製作の映画)
3.8
まさしく魂を揺さぶるソウルミュージックシンガー、レイ・チャールズの生涯を描いた物語。

それにしてもミュージシャンの伝記映画はなんでこうもドラッグに塗れてるんだろう、、、

この手の作品は例に漏れず有名な楽曲やサウンドに否応なく心を捕まれ、本題がややもすれば薄れがちだけど意外とコレは入ってきた。
黒人であり盲目となるとやはりストーリー性は自ずと生まれてくるのかも知れない。

幼少期の不幸なトラウマと言う呪縛から抜け出せずフラッシュバックを繰り返すレイ。盲目故に騙され、盲目故に溺れ、浮気にドラッグ、黒人差別と余りにも波乱に富んだ人生の中で一際輝きを放つ彼の音楽はもはや才能以外の何物でもない。『ソウル/R&Bの父』と言わしめる訳に納得だった。

何はともあれ今作ではジェイミー・フォックスのなりきりレイ・チャールズがそれは素晴らしかった。もはや本人が乗り移ってる。

『ロケットマン』然り『ボヘミアン...』然り、俳優陣の役作りの凄さをまたしても痛感する作品だった。
みんと

みんと