かや

あるいは裏切りという名の犬のかやのレビュー・感想・評価

4.4
最高のフレンチノワール!

格好良いを越えた男の生き様は必見。
当時のセザール賞8部門ノミネートされてます。

パリ警視庁のかつて親友だった2人の刑事ヴリンクスとクラン。それぞれ違う部署の主任を務めている。
2人の性格は正反対。信頼でチームを率いるヴリンクスと規律でチームを率いるクラン。
ある事件を機に対立が深まり、主導権の奪い合い、そして最悪の悲劇が待ち受ける。

これぞノワールだって言えるレベル。
読めない展開の緊迫感と2人の対立の緊張感が、最後の最後まで持続する。
渋い男たちはとにかく格好良いし、2人の性格の対比も非常に分かりやすい。

メイキングにあったように、どの銃を使うかを時間かけて議論していて、細かいところまでのこだわりが半端ない。
これらはオリヴィエマルシャル監督が元刑事という異色な経歴を持っているのが最大の理由だと考えられる。

なおかつ実際に1980年代に起きたことを映画化したとのことで、リアリティーも感じられる。

何が一番素晴らしいかって、
「あるいは裏切りという名の犬」
という中二っぽくも聞こえるこの邦題。
完璧すぎる。ここまで的確に表現するとはお見事。

必要なものは信頼か?それとも権力か?
こんなに見応えのあるノワールは他を探してもほとんど見つからないでしょう。
タイトルで若干ひくかもだが、ものすごいクオリティーの高い作品だと思うのでオススメです!!
3回目の鑑賞。

ハリウッドリメイクの話は結局実現しないのかな?