みおこし

ウォーロード/男たちの誓いのみおこしのレビュー・感想・評価

3.3
久々の香港映画!!昔からジェット・リーが好きすぎて、観たことない出演作の方が少ないのですが、本作は未見でした。
リンチェイ×アンディ×金城の最強トリオの作品。重いって聞いてたからずっと観るのを避けてましたが、ようやく鑑賞。

圧政が敷かれる清朝末期、荒れた世では太平天国の乱が巻き起こる。戦の末に味方をすべて失った清朝のパン将軍は、自分を救ってくれた盗賊アルフとウーヤンと義兄弟の契りを交わし、共に清軍として朝廷に帰還する。3人は数々の戦で名を挙げるが、いつしかパンは欲にまみれ...。んもうドロッドロの愛憎劇です。

一言で表すならば、ジェット・リーがゲス野郎です。こんな悪いジェット・リーを未だかつて見たことが無い!大ファンだけどマジで憎たらしかった(笑)
クールで堅物なイメージが強い分、アンディの奥さんに手を出しちゃう間男っぷりもなんか違和感しかなくて...。役作りのためにまるまる太ってるし、ふてぶてしさMAXでした。
アンディは盗賊の役だけど、こんなに美しい盗賊はいない...全然臭そうじゃない...ってくらいイケメンで素敵でした。涙流したり、お酒飲んで悲しみを紛らわせたり、叫ぶシーンが多くてファンの方はきっと観てて悲しくなっちゃうと思います。頼むからアンディを痛めつけないで!!(笑)

一番まともだったのは金城さん。その目が語るように、めちゃくちゃ純粋無垢な役どころ。義兄弟の契りに関して一番真摯に受け止めて、曲がったことは許さないタイプ。最後の彼の判断も正しかったと思います。

映画自体は迫力たっぷりだし、ロケ大変だったろうなあと思う巨大スケールで描いてますが...なんか冗長というか。アクションシーンも3人ともかっこいいけど、他の作品の彼らのほうがよっぽどキレッキレ。
人間ドラマに重きを置きすぎた結果かな。
何かを犠牲にして、何かを達成するという香港映画特有の重い展開の連続で気が滅入りそうになっちゃった。
せっかく3人揃ったんだし、こんな重いテーマじゃなくてもっと冒険活劇的なテーマの作品にして欲しかったなあ。

...とにかく人を簡単に信用するな、っていうテーマに尽きますね。
みおこし

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