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ツォツィのJのレビュー・感想・評価

ツォツィ(2005年製作の映画)
5.0
クライマックスの主人公の葛藤、緊迫したシーン、役者達の表情、これだけ完成度の高い演出は数少ない。

主演の表情は必見。一体何を経験してきたらあの表情を作れるんだろう。

「これまで自分の幸せのために人を不公にしてきた。奪いとってきた。それが当たり前だった。
けど、それは間違ってる?自分本位の生き方はいけないのか?けどもう手遅れだ。自分を犠牲にするなんて考えられない。けど、これではだめなんだ。自分が折れるべきだ。いや、そんなことしたら刑務所行きだ。人生終わりだ。何でこんなことになってしまったんだろう。僕はどうすればいいんだ。誰も助けてくれなかったじゃないか、、、今さら後悔したってもう遅い。ようやく変われそうなのに。誰も導いてくれない。正解が分からない。ただ、ただこの子だけは守りたい」全くセリフを言わないシーンで、表情だけでこんな声が聞こえてきました。胸を突き刺す。

主演のプレスリー・チュエニヤハエ。
無名だが本物!
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