少年時代の連れ去られ事件と親父になってから起こった娘の殺人事件を通して、男3人のフクザツな関係を描く。
この男たちの関係はジャイアン(= ショーンペン)、スネ夫(=ベーコン)、のび太(= ティムロビンス)の関係にも似ている。
ドラえもんがいないのでその関係性がよりリアル(むしろリアルすぎるくらい)に描かれている。
非常に後味の悪い映画で、映画のメッセージは上手く生きていくのに必要なのは正義や法律といったものよりもジャイアンの持つ強さやタフさであるとも取れるし、一方イーストウッドはそんな不条理な社会はダメだと言いたかったのかも。ここは観客に委ねられてそう。
子供時代に車に乗ったのが誰だったのかが、その後の人生を決めており、人生なんてそのようなちょっとしたかけ違いによって狂ってしまうものなのかもしれない。
あとベーコンとフィッシュバーンの刑事コンビが渋くて良い。
この2人に尋問されたら口割っちゃうなー。笑