ショーン・ペンとティム・ロビンスがアカデミー賞を取った名作と名高いクリント・イーストウッド監督作品。
人によって賛否が極端に分かれるらしいが、観たままの感想を。
すごい作品なんだろうが、自分には合わなかった。
過去観た作品の中で五本指に入る胸糞作品。
人生なんて簡単に狂う。
一度狂い出したら、元には戻せない。
そんなどうしようもない運命の残酷さを表したかったのかもしれないが、正直重すぎる。
創作物であるため、作中で罪を犯した人間は、罰せられる。
殺人を犯した者や最愛の人を信じられない者は、大切なものを皆一様に失う。その脚色が話を余計に重たく、救いのないものにしている。
その救いのなさがいき過ぎており、自分の中では単なる胸糞作品になってしまった。
徹底した不幸の連鎖、見ていて気持ちのいいものではなかった。
俳優陣は豪華。アカデミー賞を取っただけあり、哀しみにくれるショーン・ペンや絶望の中で生きるティム・ロビンスの演技は凄い。
でも、ケビィン・ベーコンの立ち位置があまりに傍観者的であり、幼馴染である必要がない気はした。
DVDで鑑賞したが、17年前の作品なのに、映像が凄く綺麗だった。今観ても、全然古さを感じない。公開当時は、さぞ称賛されたことと思う。
とても観やすかった。
重たい映画が好きな人や『フォックスキャッチャー』みたいな人の人生が狂っていく映画が好きな人にはオススメの作品だと思う。