ゆりな

東京タワーのゆりなのレビュー・感想・評価

東京タワー(2004年製作の映画)
3.7
たっっっっまらない。

江國香織ほぼ全巻読破してるほど好きなわたしとしては、この気だるい雰囲気をきちんと表現できているところに感激。
(冷静と情熱の間は、王道の恋愛映画になっちゃってて悲しかった)
ウォン・カーウァイのマイブルーベリー・ナイツみたいと思ったら、ノラ・ジョーンズが流れてくる。最高です。(そして本作の方が先の公開)

江國香織は基本的に不倫の話が多いけれど、どの主人公もきちんと自分の世界を生きている。
関係性が終わっても、一つの思い出として仕方ないわって感じや恋愛恋愛して生きてない。
うらやましさしかないし、実際そんなことはありえない。だから江國小説は美しいのだ。(笑)

そして、岡田准一25歳、松潤22歳。ため息しか出ないですね、黒木瞳45歳。
「しふみさんの高校生や20歳の頃を見てみたかったな」「20歳の私も、高校生の私も、全部あなたの目の前にいるのよ。今の私の中にいるの。」って返されてご覧なさいよ。ノックアウトです、完敗ですわ。

葉山の海の別荘のシーン、住宅のCMのごとく綺麗でもっと見たかったな〜。
原作と違うラストもまた良かった!
ゆりな

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