Azuという名のブシェミ夫人

真珠の耳飾りの少女のAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)
5.0
どこを切り取っても絵画のようで光と影、色彩がとても綺麗な映画でした。
セリフも少なく、視線やしぐさ、息づかいや足音、野菜をザクザク切る音、外から聞こえてくる子供の声、一つ一つを大事にしている感じで見終わる前から、あぁいいなと。
凄く好きな作品です。

グリードとフェルメールの間に漂う親密な空気感、しかし付かず離れずな絶妙な距離感が素敵でドキドキする。

奥さんはただ浮気されるより余程プライドや信頼をズタズタにされたでしょうね・・・奥さん役の女優さん素晴らしい演技でした。
“体の関係があるかもしれない”なんて事よりも、彼の精神や芸術を妻である自分ではなくグリートの方が理解しているなんて、それを他でもない彼の絵から見せつけられるなんて耐えられなかったでしょう。
そういう意味では、奥さんもフェルメールの絵の凄さを感じ取る感性は持っていたのですね。

スカーレットは凄い透明感があって綺麗!
他の映画の彼女は自信満々な感じの役が多いですけど、ここでは不安を抱いて戸惑う演技や、逆に次第に女性として自我に目覚めていく過程が良かった。

コリン・ファースはすっっごく色気ありますね〜♡
言葉は少ないけど、表情やふとした仕草が素敵です。
彼が初めて笑ったときドキっとしちゃった。

原作と違ってラスト前をちょっと省略してるので、彼女の最後の表情の意味が伝わりにくいかもしれませんね。
原作読まれるのをオススメします。