このレビューはネタバレを含みます
大学の授業が亡くなるシーンみたな〜くらいしか覚えてなくて、たまたまアマプラにあったので観賞。
見てて、美女と野獣みたいだな〜と思った。呪われた男に手をさしのばす身分違いの女性。
なにがすごいってこの原作が1847年に発刊されているってこと。
今でこそ女性が学を得て、それをもって仕事に就き、自分の力で生きていくことがひとつ当たり前のように選択肢として差し出される時代だが、これってここ数十年で起こった変化だよね。
200年前、まだ女が本なんて書けないって言われていた時代に、性別なんて関係ないって証明してくれたシャーロット・ブロンテ。
多分人間がミミズみたいにならない限り永遠に消えないであろう性差別は、もういたしかたないことなのかもしれないけれど、男とか女とか、金持ちとか貧乏とか、美系とか醜悪とか、そういうラベルだけで人を判断すべきじゃない。
納得いかないのは植民地出身の元奥さんが統合失調症で頭おかしくなって死んじゃうこと。この人には救われるチャンスはなかったのかな。
あとは自分で人生を切り開いたジェーンが、愛する人を見つけたとはいえ、終わり方が「結婚して子供が産まれましたとさ!めでたし!」で終わってしまったこと。
いやこれジェーン・エアだから書いてるわけじゃなくて、映画も小説も漫画もドラマもなんでハッピーエンドって大体結婚して子供がうまれましたとさ、になるんだろうか。
そこゴールじゃないし。むしろそこからがしんどいってのに誰も教えてくれない。結婚=幸せの固定観念をつくりだすような作品ばっっかりで最近イライラする←