矢吹健を称える会

砦のガンベルトの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

砦のガンベルト(1967年製作の映画)
2.2
 DVDで観賞。日本語字幕がなかなかにヤバく、lieutenant(中尉)を人名(「リューテナン氏」)と勘違いして表記したりしている。西部劇を見たことのない人が翻訳したのだろうか。
 まあそれ以前に元の脚本がかなりよろしくない。主人公チューカ――どう聞いてもチャカと呼んでいるが――も、砦を捨てたいんだか捨てたくないんだかさっぱりわからん。演出もおおむね酷く、ルチアナ・パルッツィの顔に当たる照明が、カットが切り替わった瞬間に一変するシーンなどもあり、かなりびっくりする。アーネスト・ボーグナインだけが救いだが、終盤で主人公にファストドローを披露させるくだりは「なぜ今更」感がはんぱない。やるなら序盤じゃないか。
 あと、砦が異様に小さくてずっこける。全体的にずっこけ映画である。