DVDで観賞。日本語字幕がなかなかにヤバく、lieutenant(中尉)を人名(「リューテナン氏」)と勘違いして表記したりしている。西部劇を見たことのない人が翻訳したのだろうか。
まあそれ以前に元の脚本がかなりよろしくない。主人公チューカ――どう聞いてもチャカと呼んでいるが――も、砦を捨てたいんだか捨てたくないんだかさっぱりわからん。演出もおおむね酷く、ルチアナ・パルッツィの顔に当たる照明が、カットが切り替わった瞬間に一変するシーンなどもあり、かなりびっくりする。アーネスト・ボーグナインだけが救いだが、終盤で主人公にファストドローを披露させるくだりは「なぜ今更」感がはんぱない。やるなら序盤じゃないか。
あと、砦が異様に小さくてずっこける。全体的にずっこけ映画である。