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13日の金曜日PART6/ジェイソンは生きていた!のギズモXのレビュー・感想・評価

4.0
【ジェイソン・ノータイムトゥダイ】

後期のジェイソンは動きに重厚感があるからいい。
007を盛大にパロったOPが笑える悪ふざけ全開な娯楽系ホラー映画。
『13日の金曜日』シリーズで一番面白い。

落雷パワーで墓場から復活したジェイソンがひらすら大暴れする物語。
前作『新13日の金曜日』で新しい殺人鬼を用意しようとしたけれど、大失敗したからそれを無かったことにして再びジェイソンが登板させられた。
『ハロウィン3、4』もそんな感じだった気がする。
既に死んでる奴を再再登場させるムチャクチャなことをしたので、今作からジェイソンに不死身設定が加えられ、そのおかげでダメージを受けたらよろめいていた初期の頃とは大きく様変わり。
何をやっても絶対に死ぬことのないT-800も真っ青な超怪力スラッシャーへと変貌した。

悲しい過去だとか、失われた人間性だとか、色々思わせることがあるけれど、そんなことお構いなしに何度でも蘇り、一切迷うことなくリア充共を始末していくその不屈精神は心に響くものがある。
『悪魔のいけにえ』のチェーンソーダンス並に生き生きとしたものを感じさせてくれる映画だ。

話の展開自体は序盤にはっちゃけるだけはっちゃけといて、あとはどんどん古典的なスラッシャーへと回帰していくスタイル。

ラストの取っ組み合いはジェイソンがあの時だけ弱くなったのか、空気を読んだのか、それともトミーが強いのか分からんくなる。
主人公でなきゃ一瞬で死んでたね。あれは。

ジェイソンの他にはキャンプ場のガキがオススメキャラ。

「どう思う」

「ぼくたちも死ぬのさ」
「死ぬしかないね」
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