トラスト・ミーの作品情報・感想・評価 - 22ページ目

「トラスト・ミー」に投稿された感想・評価

abokado

abokadoの感想・評価

4.2
やったねデッキが実家から送られてきたよ☻

ハルハートリー監督作品3作目、少ない鑑賞の中でも自分はシンプルメンが好きだったんだけど超えましたね。
十代少女マリアと三十代そこそこマシューとの不器用な距離感。
アバズレからの地味へと衣替えしていくマリアの魅力( まぁ 。エイドリアン•シェリーが可愛いんですけどね。)
唐突に流れ出す音楽、淡い色合いの映像、風変わりな人々。そして今回は言葉の数々が響いた。

マリアが日記に書き記す。『若いことが恥ずかしい』十代は無知だ。だからマリアのように妊娠したり過ちをたくさん繰り返す。でも過ちだと気づくには経験しかない、経験して学ぶ経験主義。この作品のあちらこちらに感じられる。

マシューがマリアに言う。『愛情より賞賛や尊敬の方が大切だ』この言葉には感銘を受けた、なんて深い!!愛してる、好きだよ(書いてて自分が寒い)なんて安い言葉は使われない。だからマシュー
は言い続ける 誰も愛さない。つまりマシューがマリアに向けるのは単なる愛情なんかじゃない。周りからアバズレと叩かれるマリアを尊敬していると自信もっていえるのが人間として素晴らしいと感じた。
一見恋愛に見えて恋愛じゃないし幾通りの展開を推測できるのにことごとく裏切られるラストも良い。マリアの選択は映画的に見ると え?となるが現実的な結果だと思う。

作中オゾン層破壊について触れアンビリーバブルトゥルースでは『トラストミー』という台詞が出てくる。ハルハートリー作品は全部がこうなってるのかな?小粋です。

沁みました。
ハル・ハートリー監督映画の中で一番面白いのに、まだDVD化されてないんだなあ。もう言葉で説明できないけど、空気感がいつ見ても新鮮で懐かしい。最高にロマンチック。

所帯じみると彼の魅力はなくなるし、アウトローのままだと現実、二人の生活は危うい。

最後はそのどちらでもない別次元の世界へフワッと連れて行ってくれる映画。名作です。
haccabee

haccabeeの感想・評価

4.0
エイドリアン・シェリーがマーティン・ドノヴァンに「受け止めて!」ってサラッと身を投げ出すところ、最萌。
「Trust me.」という台詞で締め括られていった『アンビリーバブル・トゥルース』に次ぐハートリー長編第二作目にして個人的に完全に最高傑作。

高校中退・妊娠発覚、それを告げた父親は心臓発作で即死、家を追い出され彼氏には罵られ捨てられ、助けてくれる友だちなんて誰ひとりいない16歳の少女マリアと、潔癖症な父親と二人暮らしの癇癪持ちでいつも手榴弾携帯してるTV嫌いのコンピューター技師マシュー、この孤独を抱えたふたりの
「信じたいために 親も恋人をも すべてあらゆる 大きなものを 疑うのだ」
とジャックスの『ラブ・ジェネレーション』の詞のようにあまりにも真っ直ぐな他者への、そして生きていく上での願いがこもった純粋な魂による喪失と再生のロマンス。


マリアとマシューは(むしろ登場人物たち皆)どこか欠落した凹と凹のような存在でぴったり嵌まることはなく、どうしても少しはみ出しては、すれ違ってしまう。

それでも信頼できる、したい人がたったひとりでも目の前にいるというあやふやな事実が行き(生き)場所のない灰色の小さな世界をほんのりと煌めかしては、不確かに広がる新しい世界へと飛び込んでいく為の生命力溢れる勇気をくれる。


この映画は、
ド派手なメイクのアバズレから物語が進むに連れてどんどん美しくなっていく、図太い縁の眼鏡をかけて大きめのシャツワンピースにさらに大きくダボダボなスタジャンを羽織ったエイドリアン・シェリーのいちばんキュートな佇まいの瞬間が永遠に刻まれていて、
そっと寄り添う音楽と、
固定カメラによるクローズアップの多用からの滑らかに動き出すドリーショットの妙な浮遊感伴う疾走感、
淡々として簡単でありながらも真に響く台詞の積み重ね、
あらゆる事柄が省略され生まれる豊かな余白からなる、
どこか醒めたビートにのせて、ちょっぴりポップに弾けてみせるハートリーの真骨頂な作品。

スマートなくせに、ちっともスタイリッシュなんかじゃなくってなんだか不細工。
だからとっても愛おしい。
10年以上前にBSでたまたまやってたのを保存版にして何度も観ています。ハル・ハートリー作品の独特の雰囲気と彼の作る音楽も好きです。
マーティン・ドノバンがいい味出してる。主人公の女の子がいきなり地味に変わってくのがちと不自然だけど、二人の関係がいい。最後の表情から私は未来は明るいと勝手に解釈してるので、何とも心地よい気持ちで観終わることが出来きます。
はや

はやの感想・評価

4.0
良かったなぁ…音楽良いですよね。他の作品もそんな印象強いです。とても瑞々しい作品。久し振りに観てみようっと。
大好きな映画。変化する人生、気づき、自分の居る場所。ゴダールからの影響をしっかり自分の表現にしている。音楽も素晴らしい瑞々しい映画。
塀の上で両手を広げて背面から落ちる女の子を受け止めるシーンが印象に残ってます。
|<