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スリーピー・ホロウのrollinのレビュー・感想・評価

スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)
4.4
厨坊の頃、衛星放送でやってたのをオカンと観ていて、“ちょいエロシーンで家族と気不味くなる”という感覚を初めて味わい、意識した記念すべき映画。
確かケネス・ブラナー版『フランケンシュタイン』のデ・ニーロ宙吊りち◯こシーンもオカンと観た笑(どちらも名作)

舞台はアメリカ東海岸の小さな村。レッドデッドリデンプション2からちょうど100年前の1799年。レッドデッドオンラインでは奇しくも今まさに首なし無敵グリッチプレイヤーの出現が報告されています!怖い!!

アメリカでは有名な話だけあって、まずエピソードとしての完成度が秀逸。日本なら平将門のたたりみたいなもんかな??
そこへティム・バートンの分かりやすい演出とオカルト・ゴシック調の見事なプロダクションデザイン、撮影エマニュエル・ルベツキ&総製作コッポラというワードの破壊力が上乗せされて、娯楽作品としての完成度が抜群。

ジョニー・デップも本作ではまだ若くて“いいジョニー・デップ”だし、クリスティーナ・リッチの白い肌、常時マンモグラフィ検査状態のような当時のおぱーい強調衣装も彼女の幽幻的な存在感を際立たせる。クリストファー・リーがちょこっと出演しているところも見逃せない。

そしてとにかくクリストファー・ウォーケン演じる首なし騎士最高映画なのである。
魚人族のようなギザギザ歯。愛馬はデアデビル。マスケット銃メインのアメリカ独立戦争戦争時に於いて、尚DARK SOULスタイルで斬首無双していくという浪漫ダダ漏れのビン勃ちキャラ!そりゃあ死者の木の根元に埋めておいて出番を少なくしないと映画そのものが喰われてしまうくらい魅力的なのでがんす。

ミステリーとしての求心力も程良いし、これだけ厚い分量の物語をテンポ良く語る手腕も見事。CG控えめの特殊効果は今だからこそめちゃくちゃカッコ良い。映画全体に漲る画ヂカラと人間のおぞましさに大興奮の一本!
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