mako

忍びの者のmakoのレビュー・感想・評価

忍びの者(1962年製作の映画)
3.8
没後50年特別企画「市川雷蔵祭」で上映。モノクロ。
『陸軍中野学校』のあとに鑑賞。

戦国時代を舞台に、権力者たちに利用される下忍たちの悲哀と反抗を描いた作品。(Wikipediaより)

市川雷蔵は下忍の石川五右衛門を演じている。石川五右衛門は忍びの技は一流だが、女好きで金に汚いという設定。
百地三太夫に仕える忍者と藤林長門守に仕える忍者同士の争いや信長暗殺が展開される。
百地三太夫にはある秘密があり、それは劇中で明かされるが五右衛門が知るのは終盤。
私は藤林長門守がどんな人物か知らなかったが、知っていればこの設定は上手くできていると思った。

信長暗殺で五右衛門が行う暗殺方法が「屋根裏の散歩者」を想起させた。

石川五右衛門を演じた市川雷蔵。権力者に翻弄され苦悩する忍者を上手く演じていました。
百地三太夫を演じた伊藤雄之助の演技が素晴らしい。
信長を演じた若山富三郎は信長にしては恰幅が良すぎるが貫禄は十分。信長に見えてくる。
他に、ギラギラした若い西村晃、若い岸田今日子も出演していました。
あと加藤嘉さんも出演してた。

観ごたえがあり、面白かったです♪


一階席 ?人、二階席 1人
劇場鑑賞 #65
2020 #125
mako

mako