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「忍びの者」に投稿された感想・評価

Jaya

Jayaの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

伊藤雄之助の演技が途轍もなかったです。百地と藤林が同一人物とは、気が付いてもよさそうなものなんですが、私は気が付きませんでした…。

プロット自体は正直それほど大したことないと思うのですが、伊藤と岸田今日子の醸し出す雰囲気が全てを覆っていたようでした。
ただ、主人公、雷蔵の存在感はいまひとだったと思います。何よりあれほど明るい石川五右衛門とは、なんともイメージに合わないというか…。
木を飛び越えられる跳躍力がありながら壁は忍者刀を使ったり、秀吉が小姓扱いは酷い、など気にかかるところも多少ありました。

結局映画内で「忍びの術」を体現していたのは百地=藤林しかいなかったと思うのですが、それが映画全体を引き締めるほどのパワーを持っていて、「面白かった!」と思わせれた映画でした。
battuta

battutaの感想・評価

3.0
忍者=ストイックなものかと思っていたが、さにあらず。娯楽映画のふりした反体制映画か、あるいはその逆か。
たい

たいの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

飛んだり跳ねたりの忍者アクションよりも人心掌握の側面に重きが置かれている感じがした。
その中で翻弄される五右衛門はとても人間臭い。
五右衛門の父の言葉があらためて思い返される。

全編通して五右衛門よりも三太夫が目立っている感じ。

三太夫の奇行を楽しむ映画だな。

終盤あたりでは
疾走する五右衛門にどこからか三太夫の声が笑。
忍術で小さくなった三太夫が五右衛門の肩に乗ってナビしているんだと思う。
●'20 9/10,27
『没後五〇年特別企画 市川雷蔵祭('20 9/5〜10/9)』: メトロ劇場
<′20 5/12&23(特集上映期間: ′20 5/2~29)公開予定だったが、コロナウィルスの影響により延期>
配給: KADOKAWA
9/10 11:00~ メトロ劇場にて観賞
DCP上映
LPCMモノラル
特集上映パンフ未購入
※忍者が拷問を受けた後に木下藤吉郎が部下に台詞を言うがその部分が無音。

忍者の世界がブラック企業の先駆け。
暗殺に向かう五右衛門に聞こえる三太夫ナビがうるさいw
アニメ・特撮絡みの人多い。
色気ムンムンのムーミン、織田信雄がパルハティーン最高議長、木下藤吉郎がブラック将軍とか。
藤村志保、可憐。
雷蔵様、メイクのせいか?林泰文に似ている。


◯′62 12/1~公開
配給: 大映
ワイド(シネスコ)B/W
Westrex Recording System
モノラル
フィルム上映
記録記録記録
雷蔵マラソン実施中。先は長い。そろそろ他のシリーズものにも手をつけようと『忍びの者』シリーズ第一弾。

数多の時代劇に出演している雷蔵さんだけれど、こんな大河ドラマっぽいのは意外になく、そのほとんどは泰平の世を舞台にした小さな話で、大きく歴史は動かない。これは戦国時代の天正伊賀の乱という史実を元にした小説の映画化らしく、実際に信長と伊賀の忍者衆との間にあった戦いを描いているという。この頃の伊賀の国は事実上忍者衆が支配していたようだ。そもそも忍者とは何かを実はよく知らないのでWikipediaをチラと読み、日本の武士の世のミッションインポッシブルな人達という雑な理解を得たが、彼らが確かに実在していた集団だった、というリアリティーをこの映画からは感じられる。

時代劇なのに目張りを入れていないボサボサヒッツメ髪の体育会系雷蔵。メイクしてる時としていない時とで別人というのはよく言われているけれど、素顔に近いこの雷蔵さんは、いつもの優男ぶりが消えて男っぽく、ヒーローでもスター雷蔵でもない、現代にも通じる一人のリアルな若者としての主人公像になっている点で特色があると思う。しかし、どれだけ色々変身するんだ、この人は。
 当初は陽性で一見硬派なキャラクターだが、そこは雷蔵なので例によって女が放っておかず、そこから次々と追い込まれ…というお話。でも、今回はフツーに女性を追っかける方が似合ってるような。

トム・クルーズのような派手なアクションはしない雷蔵、ミッションインポッシブルな映画を見慣れた目からすると、アクションもスペクタクルな戦闘シーンととても素朴に見えるが、当時としてはそれなりにお金をかけ力を入れて大々的に撮影しているのだろう。それでもどうしても今の技術と比べて見劣りしていまう部分に対し、忍者の大将が住むからくり屋敷の作りは面白い。もっとそちらを見せてもらいたかったくらいだ。ツッコミどころの多い百地三大夫だけど、おかげで屋敷のからくりが見えるのは功。忍者村のようなテーマパークに行けば忍者屋敷の実物があるのかもしれない。日光江戸村に行ってみたくなった。

23
mako

makoの感想・評価

3.8
没後50年特別企画「市川雷蔵祭」で上映。モノクロ。
『陸軍中野学校』のあとに鑑賞。

戦国時代を舞台に、権力者たちに利用される下忍たちの悲哀と反抗を描いた作品。(Wikipediaより)

市川雷蔵は下忍の石川五右衛門を演じている。石川五右衛門は忍びの技は一流だが、女好きで金に汚いという設定。
百地三太夫に仕える忍者と藤林長門守に仕える忍者同士の争いや信長暗殺が展開される。
百地三太夫にはある秘密があり、それは劇中で明かされるが五右衛門が知るのは終盤。
私は藤林長門守がどんな人物か知らなかったが、知っていればこの設定は上手くできていると思った。

信長暗殺で五右衛門が行う暗殺方法が「屋根裏の散歩者」を想起させた。

石川五右衛門を演じた市川雷蔵。権力者に翻弄され苦悩する忍者を上手く演じていました。
百地三太夫を演じた伊藤雄之助の演技が素晴らしい。
信長を演じた若山富三郎は信長にしては恰幅が良すぎるが貫禄は十分。信長に見えてくる。
他に、ギラギラした若い西村晃、若い岸田今日子も出演していました。
あと加藤嘉さんも出演してた。

観ごたえがあり、面白かったです♪


一階席 ?人、二階席 1人
劇場鑑賞 #65
2020 #125
時代劇に革命が起きた1962年作。
この年に黒澤明監督の「椿三十郎」が公開された。この映画の殺陣は、これまで華麗な様式美だったものが、強烈な刺激と迫力をもって観るものを圧倒してしまい、それまでとそれからの時代劇を一変させてしまった《まさに革命だった》そうだ。

1962年時に公開された時代劇で「椿三十郎」以外は、「切腹」「宮本武蔵」「般若坂の決斗」はみたことがあったが、この作品は未見だった。

山本薩夫監督は、「華麗なる一族」「金環触」「不毛地帯」など現代劇の社会派のイメージがあったけど、時代劇で意外にアクション要素が強い映画だったのでちょっとビックリ。

大阪本願寺戦争をはさんだ天正伊賀の乱を背景に、伊賀忍者と信長との抗争を活劇風に描く。
若山富三郎(クレジットは城健三朗)の信長は少し太りすぎではないか…。でも他に誰が演じたらこの映画の信長に収まるかっていうとなかなかいないかもなぁ。
全く変わらない岸田今日子の声と雰囲気の魅力。

夭折した市川雷蔵に興味を持ったので他の映画もみてみよう。
BS日本映画専門ch
koyamax

koyamaxの感想・評価

3.3
市川雷蔵主演ということなのに、ナンですが、、
雷蔵演じる忍者五右衛門はボスの奥さんにほだされ不倫したり、不倫の弱みを握られて窃盗や信長暗殺を行う事になったり、不倫相手を(故意ではないものの)うっかり井戸へと落としてとしてしまったりする一方、別の女と「ここではないどこかへ旅立とう」と夢見てたりして、主体性が無い上、行動原理にイマイチ共感できるものがありません笑。

ここでいう忍者という存在はなにかの能力者というよりも、組織の中の一人のスパイとして描かれているので、全体のトーンとしては渋めです。

屋根裏に忍び込む緊張感や、その屋根裏から糸を垂らし、下で眠る信長へ液体状の毒を垂らすという「屋根裏の散歩者」的なシーンなどはスパイ映画的な楽しさがあります。
一方でマキビシや手裏剣など実質的な描かれ方をするものの、その使い方それでいいの?!と、ところどころ突っ込めるところも多く、サスペンスフルな展開というよりは、行動の天然展開ぶりを楽しむ映画なのだということが徐々に明らかになっていきます笑


この映画のもう一人のキーパーソンは伊藤雄之助演じる伊賀忍者の頭領 百地三太夫ですが、この人が本当に見た目から行動まで胡散臭いことこの上ありません笑

この人の胡散臭さを観る映画といっても過言ではない気さえします。


序盤からこの伊藤雄之助演じる百地三太夫には実は裏の顔があると明かされるのですが、、

観客には事実を教えつつ、劇中内では正体が明かされていない。というかたちで展開します。このネタばらしはお話としてはあまり意外性がないので、もう少し後にとっておいてもよかったのではないかなとおもいました。


個人的に以下のシーケンスがこの映画最大の謎でした笑

途中、三太夫の命令により信長のアジトへ一人走り向かう五右衛門。

三太夫からのモノローグが入ります。回想モノローグではないはずですが、、
走る五右衛門へ「もっと突っ走れ!その角は右へいくんじゃ、そこを左じゃ!その川じゃ、えーい。ぐずぐずせず突っ走れ!」

謎の位置からのリアルタイム命令モノローグが入るのですが、あの声はなんだったんでしょうか(^^;


テーマとしては組織に生きる忍者の悲しみが描かれているとおもいますが、
個人的には真面目な雰囲気で大ボケをかます映画という位置づけです。
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