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ナポレオンのscarfaceのレビュー・感想・評価

ナポレオン(1927年製作の映画)
4.0
1920年代にここまでの歴史大作が作られていたとは、度肝を抜きました。ナポレオンの幼少期からテルミドールの反動後のイタリア遠征までを描いた作品です。もっと先の話まで観たかったですが、ここまでで4時間ですから、限界ですよね。製作年からしてもちろん無声映画ですので、セリフは字幕カットで挿入されており、そこまで数は多くありません。ですので、ナポレオンの名言集のような感覚で観る事もできるのではとも思いました。技術的な部分もすごかったですね。シーン毎に様々な配色を織り交ぜ、フィルムを重ねたCG的な表現の多用、また戦闘シーンなどの短いカットの連写等々。特にびっくりしたのはラストのイタリア遠征。三台のカメラ撮影によるパノラマ映像で、壮大なショットを魅せてくれました。さらにパノラマだけでなく、異なる場面を三画面に投写させるという荒技まで。最後にはこんな使い方するのか、と誰もが驚きそして感動するシーンが待っています。長かったけど、観れてよかったと心から思いました。
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