Nakanishi

ふしぎの国のアリスのNakanishiのレビュー・感想・評価

ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)
4.7

狂気の怪作。完全にイカれてる。

世界観は勿論、キャラクターも基本的にイカれてる。でも憎めない。花だけはユーモアもやさしさもないただの嫌なやつ。唯一嫌いなシーン。

哲学的な場面も多い。

アリスの「それよりあたしどこへ行ったらいいのかしら」という問いに対して、「それはにゃ、あんたがどこへ、行きたいかだにゃ」と答えるチェシャ猫。

何処へ行ったらいいからわからないときは何処へ行っても同じなんだと思う。

アリスは常識人だが、ふしぎの国では非常識な人として軽蔑されてしまう。つまり常識なんてものは所詮そんなものなんだと考えさせられる。子どもから大人まで楽しめる名作。

※ちなみに、旧吹き替え版のDVDを購入して鑑賞。そのため、マッドハッターはいかれ帽子屋、女王様の悪口は「でぶでわがままで底意地の悪い暴君」という台詞。
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