RIO

未完成交響楽のRIOのレビュー・感想・評価

未完成交響楽(1933年製作の映画)
4.0
ハンス・ヤーライが何とも言えません
シューベルトが随分とおっとりしてた
ちょっと熊ちゃん的な雰囲気が漂っていました

全然知らなかったので
マルタ・エゲルトの歌声を
聴いて驚いた
この時代の衣装はみんな可憐で
リボンのデザインがどれも可愛かった

フランツ・シューベルトの音楽を
ウィリー・シュミット・ゲントナー編曲指揮の下に取入れて
演奏はウィーン・フィルハーモニー・オーケストラ
ドイツロマン派リート芸術の出発点

19世紀 ウィーン初期のロマン派 
シューベルトは質屋にギターを手離しにいく
質屋のエミーがゲーテの詩集を貸してくれた
ゲーテの詩から触発されて
「野ばら」「魔王」も作曲される
次から次へと湧き上ってくる
珠玉のような名曲が聴けるのも魅力

31才という生涯の中で生み出された歌曲
シューベルトの青春が描かれていて爽やかな趣もありますが
アヴェマリアの作曲に向かっていくラストが超素敵!
麦畑に立ちマリア様の前で一人心を焦がしている
美しいシーンでした

シューベルトは「冬の旅」が素晴らしいですね
本作品には出てきませんでした
未完成交響楽がいかにして未完になったのかを描く
でもその真相はまだ誰にも分っていないんです
RIO

RIO