猫髭公爵

ビートルジュースの猫髭公爵のレビュー・感想・評価

ビートルジュース(1988年製作の映画)
3.6
奇抜でグロテスクなメイクが多いけど怖くないコメディホラー映画。

事故で亡くなったアダムとバーバラ夫妻が自分達の家に住むことになった家族を追い返そうとする物語。

ジャンルにはホラーとあるがほとんどホラー要素はなく、血が飛び出すような演出もなく至って平和な作品である。ただし、首のない体が走ったり目玉が垂れ下がっガイコツが吊られてたりする描写はあります。
少しだけ登場する死者達の見た目は独創的であり、アダムとバーバラ夫妻が住人を脅かすための変装もどうしたらこんなメイクが思い浮かぶのだろうか?といったグロテスクな芸術的メイクである。
ただやっぱり怖くはないという。実際あんなの目の前に現れたら怖いけども。

この映画の一番の見所はやはりタイトルにもあるビートルジュースだろう。
ビートルジュースとは、人を追い出すプロだけどもとりあえずヤバい奴である。
人に馴れ馴れしく接し自身の欲望に忠実で口が上手い、様々な奇術が使えるとても厄介は人物である。
直に相手はしたくないが、遠目で見る部にはユニークなキャラで面白い。
見た目のこともあり、後のティムバートン版バットマンのジョーカーに似てる気もするけど意識しているのだろうか…?

物語としては主人公夫妻と引っ越して来た一家の娘リディアが主軸になるわけで、ビートルは出番が割と少ない。
序盤から彼を登場させているともっと良かったかなぁと思う。
円盤特典にはビートルとリディアをメインにしたアニメの一部が入ってるのだが、こちらもなかなか面白い。
このアニメの設定で実写ドラマや映画のリメイクをしても面白そうかなぁと思う。
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