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続社長三代記のtaroumanのレビュー・感想・評価

続社長三代記(1958年製作の映画)
4.0
新文芸坐
森繁の出番は控えめながら、加東大介の森繁化を楽しめる。
質実剛健、先手必勝がいつの間にやら色と金の二本差し。
徳川夢声が本人役で登場し、シリーズお初の淡路恵子も安定のママキャラぶり。
終盤途方に暮れた加東大介をトリはやはりわたくしでしょうと登場する森繁の貫禄には、同じ宮仕えの身として何と頼りになる先輩かと感服仕り候。
因みに料亭の廊下でパラよつ状態の藤間紫が加東大介にしなだれかかるシーンは見方によっては心中ものみたいで流石の所作。そんでもってセットも殿中松の廊下みたいに随分本格的だなあと思ったら美術は村木与四郎でした(社長室の窓の外は思いっきり絵だけど)。
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