むーた

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでのむーたのレビュー・感想・評価

3.7
人間の本質をぐいぐいと突いてくる映画。この映画、私はかなり好きです!

原作は、1950年代にアメリカに増加した、ミドルクラス層の不満と鬱憤を描いていて、アメリカ人はみんな内容を知っているくらい有名な小説らしい。

中間層が減ってきているといわれる昨今、この映画のような内容は将来だんだん共感されなくなっていくのかもしれない。


平凡な生活こそ幸せとは言うけれど、人間悩みや欲望はつきないわけで。一方で、平凡な生活を手放すこともまた怖い。

保守的だからこその平凡な生活。
やっぱりここで行動をおこしきれないのが、この二人のレボリューショナリーロードにふさわしい理由なんだろう。


基本的に、主役のタイタニックコンビ二人がケンカしてるんだけど、さすがの演技力で、二人の間のストレスフルな空気をびしびしと感じ、ぐったりと疲れた😂
不器用な夫婦の心情もすごく伝わってくる。そこに愛はあるのに、つらい。

船が難波して、一番恋が盛り上がっているところで、ヒーローとなって海に沈んでいくほうが何倍も幸せにすら感じるわ😂
むーた

むーた