ダイナ

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでのダイナのレビュー・感想・評価

3.4
めっちゃキツいとしか言いようがない。
富豪とも言えないけど成功してないとも言えないミドルクラスの「やりたいことがあったのに今の生活にそれなりの満足感を抱いてなんともない生活を送る」人たちの想いというか葛藤が詰まってると思った。また別の映画の「結婚は人生を現実にする」という台詞が思い浮かぶ。夢や成功を追い求めるいわば浮遊した状態だった人生が結婚と同時に安定とかに囚われて固定化された現実的なものになるというのがモロだった。この映画を観るとむしろ結婚したら人生を固定化しなければいけないんじゃないかとも感じさせられる。
あそこまで夫に自分の人生を自由に進ませようとしたエイプリルの心情は男にはなかなか理解しにくいんじゃないか。これがアメリカじゃみんな知ってるくらいのベストセラーだったというんだから、本当に20世紀半ばのミドルクラスの闇というのは深い
ダイナ

ダイナ