ここ最近「ベルサイユのばら」に嵌り、本やネットでマリーアントワネットについて読み漁った程度のにわかファンですが、これはいただけない。
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」
と言ったされる虚像のアントワネットをソフィア・コッポラは信じてるのかな…
朝のお召し替えから朝食までのシーンがひたすら繰り返され、変わるのはアントワネットのドレスだけ。
まるでソフィア・コッポラは自分のセンスと財力を見せるために、最高のマネキンとしてアントワネットを選んだとしか思えませんでした。
お世継ぎ問題にばかり焦点を当てるのも下世話にしか感じない。
他にもアントワネットには深い悩みや苦悩があったんだよ…
それでも!!! 悔しいことにパステルカラーに包まれたガーリーな世界は、もう女の子の夢そのもの。
プチ・トリアノン宮の庭園で遊ぶアントワネットと娘のシーンなんて、天国にしか見えなかった。
以前観たときは「可愛い映画♡」というイメージだったけど、今観たら「イラっとするほど空っぽだけど、とてつもなく可愛い映画」でした。