耳で見てるような映画だった。音と空間と時間の扱われ方が素晴らしいんだけど、つまり、普段は川や雲の流れのように過ぎ去っていく時間を見ているのだけど、映画を見てる時は自分が時間の外にいて、自分が霊や暗闇にでもなったような立場になってそこにある時間や記憶の再生や生成を見つめている、目に見えない時間は音の反響によって造形される、今はこれくらいしか言い方が思いつかない、もっと上手く言いたい。この感想はあまりこの映画とは関係ないかもな。
パウルツェランの時の中庭という詩のタイトルを思い出していた。
ユキの心理と自然が交錯し綾を成すところも素晴らしかった。
大事な映画。