さよなら僕のマクガフィンたち

ストップ・メイキング・センスのさよなら僕のマクガフィンたちのレビュー・感想・評価

4.3
『アメリカン・ユートピア』を観て、デヴィッド・バーンにメロメロになった。
『アメリカン・ユートピア』のSpecial Thanksに捧げられたジョナサン・デミの文字を観て、やはりこのライヴ映像の金字塔を観ない選択肢はないと思い、今回鑑賞しました。

『アメリカン・ユートピア』とは印象は異なるが、この映画からの影響は多く感じられる。例えば、それほど大きないステージ、シンプルなカメラワーク、少しずつにバンドメンバがステージに加わってくる演出などは共通しているものがある。
デヴィッド・バーンは、当たり前だが、若い。バンド全体、ヘタウマ感があり、いい味を出している。
この映画も『アメリカン・ユートピア』も、言葉では表現しにくい魅力がある。演出はシンプルなのに、なぜか惹き付けられる。
その理由は、トーキングヘッズやデヴィッド・バーンの魅力といってしまえばそれまでだが、それを伝える映画としての素晴らしさをもって、この作品がライヴ映像の金字塔と呼ばれているのだと思った。