tarouman

ストップ・メイキング・センスのtaroumanのレビュー・感想・評価

5.0
新文芸坐
ライブ映画の不滅の金字塔。平成を通り越して昭和の作品とはとても信じられない。
この手の映画にありがちなつまらないインタビューとか楽屋風景などはいーっさい挟まず清々しいばかりに演奏を追いかける。
ステージの構成演出はヘッズ(というかデビットバーンと思うが)かもしれないが、これまたお見事の一言。
伝説のラジカセ独り舞台からエンディングの赤い野球帽にビッグスーツまで観るものを飽きさせない。
セットが全部揃ってメンバーが横並びした際の映像なんざ、思わずひれ伏すほどのかっこよさ。生きててよかった。
トーキングヘッズといえば、てめえさしずめインテリだなと寅さんに絡まれるタイプのへなちょこキャラというイメージだが、とんでもない話でその切れ味と抜群のスタミナにはただただ脱帽。
この当時はリズム革命というか黒人音楽との融合を試行錯誤している頃で、故中村とうようと渋谷陽一翁がリメインインライトのアフロリズム導入を巡って論争したことも懐かしい思い出。
結果的にこの強靭なビートが映画とは思えない躍動感を生み本作の成功に繋がったわけで、サイコキラーとヘブン路線だけではあそこまでは盛り上がるまい。
とにかく無茶苦茶かっこいい。観ているうちに鼻息は荒くなりアドレナリンがドバドバ放出、体も自然に揺れ始める。
さらに加えてですよ、さあお立会いのみなさん、バックコーラス兼ダンサーのお姉さまたちは後半ノーブラぽっちで踊りまくり。もうこれだけでご飯三杯、ポイント百倍だあ。
とにかく必見。つべこべ言わずに見ろ。