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御法度のtakerootsboyのレビュー・感想・評価

御法度(1999年製作の映画)
5.0
ホモエロスの艶めかしさ全開で、2年に一度くらいのペースでついつい見てしまう傑作中の傑作。初めて見たときも好きだったけど、今ほどではなかったな。新撰組に新加入する加納惣三郎という謎めいた美少年が、その美貌で組の男たちを魅了し、虜にし、故意に恋情をもつれさせ、遂には殺し合いにまで発展させる?というストーリーなんやけど、1回目見たときは腫れぼったい顔の加納くんが全然美しく見えず、頭ん中で無理くり美少年ということにして、その他の要素を楽しもう、って感じで、淡い光の美しい流麗な映像や、坂本龍一の素晴らしすぎる音楽のミステリアスさ、全体の時代劇なムードに不釣合いな絶妙なポップ感、突発的に頻発するヘンテコなユーモアなどで大好きだったのだが、年齢を重ねるたびに、加納くんのショタっ気がぷんぷん漂う色っぽさへの理解が深まり、舌ったらずな喋り方にもえ、まさに新撰組メンバーのように、いかんいかん、と自戒の念を発動させるまでに。ひとりの妖艶な少年に、周りの荒くれ者たち全員が欲望を刺激されてるのを見るのは実に愉快で、ムフフなシーンの連続。特にセクシーすぎる浅野忠信が夜這いに忍んでくるシーンのエロスにはむせ返った。しかも見るたびごとに飽きがくるどころか面白味がどんどん増し、1回見ただけじゃ気づけない、何度見ても味わい尽くせない魅力が満ちあふれていることに驚かされる。10回以上見てますけど、ほんとにすごい映画。そして、ラストのミステリーには悶絶級の甘美さがあり、最後のショットで、バサッと斬された桜の散り乱れる花びらの渋さには鳥肌が総立ち。出演者の驚異的な豪華さにもワクワク。特にカッコよくて意外なのが的場浩司。ヘナチョコな役でしか見たことなかったから、こんなオスな渋さがでるんや!とビックリ。あと、神田うののそれだけ?って言うギャグな使い方笑 とかいろいろで楽しみまくってたら、え、まだ1時間くらいしか経ってないんちゃうの?と思ってる頃に、いつのまに100分経ってて、体感時間の短かさにも驚かされる。もっともっと続いてほしいと願わずにはいられない。ホントに楽しさと驚きに満ち溢れた妖艶耽美娯楽映画。大島渚はマジで天才。最低3回見ると、ドンバマリ間違いなし。ドンバマったら、気持ちよすぎてクラクラ来ます。いますぐもっかい見よかな。オレもすでに狂った人生を、だれかに、さらに狂わされて、みたい、かも、しれ、ぬ……?