KANA

コン・エアーのKANAのレビュー・感想・評価

コン・エアー(1997年製作の映画)
3.7

ここへきて初鑑賞。
頭空っぽにして楽しめるお気軽アクション大作。

囚人たちにハイジャックされた囚人輸送機"コン・エアー"に乗り合わせたポー(ニコラス・ケイジ)の死闘。

とにかく破壊や爆発がド派手で気持ちいい!
物理法則無視の上、CGもほぼ使ってないらしく、厳密にはあり得ない現象をむりやり臨場感たっぷりに撮るという製作側の本気度というかサービス精神というか…がスゴイ。
機内はもちろん、クライマックスのラスベガスでのクラッシュが快感〜!これぞハリウッドならではのお金のかけ方。
コンエアーに吊り下げられた空飛ぶクルマの図は笑いを狙ってるのかなぁ…とにかくレア。

極悪人たちのキャラも立っててテンポがよく、飽きさせない。

このニコラス・ケイジ、髪型がどう考えてもヘン。ゲーハーは仕方ないとしてロン毛は誰のアイデアだろう?笑
が、慣れとは恐ろしいもので、観てるうちにポーの内面のカッコよさが際立ってくる。
逃げるチャンスがありながらも、良き夫・父としてのメンツや仲間を見捨てられない情の深さから命をかける姿が涙ぐましい。
本作では情けない感じは顔止まりでw、心身ともに最初から強い。さすが軍人仕込み!

囚人グループのリーダー、サイラスを演じたジョン・マルコヴィッチは人を喰ったような態度がハマってた。
サイラスって見事に大キライなタイプの男性だ。なだけにあの最期はスカッとしたなぁ。

ラーキン(ジョン・キューザック)とマロイ(コルム・ミーニイ)の押問答も何気に可笑しかった。

連続殺人鬼役のスティーヴ・ブシェミの登場シーンはその物々しさが笑いを超えてもはやカッコよかったかも。
エンドクレジット直前のワンカットは不気味なユーモア。

ニコケイはこの前作①『ザ・ロック』、②本作、③『フェイス/オフ』でアクション俳優としてのステイタスを確立したわけだけど、個人的ランキングは③①②。
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