ハリウッドに"魂"がまだ残っていた頃のドンパチアクション巨編
ジョン・ウー、レニー・ハーリン、ローランド・エメリッヒなど"非アメリカ国籍"の監督が続々とハリウッド進出していった90年代にイギリス出身の新鋭サイモン・ウェストが手掛けた本作、初めて見た時は正直大して印象に残らなかった
ただ最近久々に見てみると、これが非常に良く出来た映画だった事に気づかされた
というのも昨今のハリウッド映画とは違い、爆破や銃撃戦はキチンと本物の火薬を使用しているところが既に素晴らしく、"個性豊かな魅力的なキャラクター"や"テンポの良いストーリー展開"、そして何より"物理法則を無視した御都合主義的描写"のオンパレードという娯楽映画の基本が詰め込まれている
ニコラス・ケイジ全盛期なのでアクションも男臭さもロン毛もキレキレ
そして元イエスのトレヴァー・ラビンの躍動感溢れるスコアの数々
さらにダニー・トレホやスティーブ・ブシェミなど自分好みのキャスト陣にも惹かれた
114分間全く飽きる事なくサクッと楽しめ、見終わった後に"あ〜、面白かった!"と満足感に浸れる